2025年12月22日
12月10日(水)、遠野市福祉センターを会場に、福祉従事者を対象とした福祉支援者スキルアップ研修が行われ80名の方が参加しました。VR(Virtual Reality:バーチャルリアルティ) を使用して、「視空間失認」や「レビー小体型認知症」、「見当識障がい」といった3つの症状を当事者の視点で体験しました。
実際にVRで認知症体験をした参加者からは、「普段想像だけで利用者の対応をしていたが、当事者視点を体験することで、もっと話を聞く必要があると思った。」「レビー小体型認知症の体験を通して、はっきりと幻視が見えていることを、否定するのは良くないと思った。」といった感想があり、新たな気づきを得る良い機会となりました。
●視空間失認とは
視野や知能に問題がないのにも関わらず、空間における物体の位置関係や自己と周囲との空間的関係を正しく認識・把握できなくなる
●レビー小体型認知症とは
大脳皮質や扁挑体など、脳の部位に「レビー小体」という異常なたんぱく質が蓄積することで引き起こされる認知症
●見当識障がいとは
時間や場所、人物を正しく認識・判断できなくなる

